山梨県ワイナリー・ワイン・イベント・ワイン会 紹介ポータルサイト

第22回ワインストーリー「旭洋酒様」を開催しました

2018年03月23日

第22回ワイン会(2/18)は、ご案内人として旭洋酒有限会社(山梨市)の代表取締役醸造担当の鈴木剛様をお迎えしました。
平成20年の洞爺湖サミットの総理夫人主催夕食会では、「ソレイユ千野甲州」という当時あまり知られていないワインが出され、一躍話題になりました。このワインをつくったのが山梨市の旭洋酒です。
「ワインは感動と可能性を秘めた大いなる農産物」をモットーにワインづくりをしている鈴木ご夫妻は、平成14年に地域の共同醸造所だった「旭洋酒有限会社」を譲り受け、畑作りから販売まで夫婦で力を合わせて、ついにはそのワインがサミットに出されるまでに育て上げました。
 
 今回、旭洋酒様からご提供いただいたワインリストは以下の通りです。
 

 

ソレイユ・クラシック白
近隣農家のブドウのみをシンプルに醸造。明るい黄金色、堅めの洋梨やバナナ、蜜柑の花など落ち着きのある香り。甘みと酸、甲州特有の苦みが調和し、全体としては円く、目の詰まったストーンフルーツ様の果実感。果皮の割合が高く、厚みのある味わいとなっています。
 
ソレイユ千野甲州2016
小川孝郎氏が標高600m弱の南向き粘土質斜面で育てる甲州種。この畑のブドウのみをフレンチオーク樽で醗酵させ、低温セラーで瓶熟しました。蜜柑の花、青リンゴ、ピスタチオやビスキュイなどすっきりとした軽やかな香。アタックは甘く、穏やかな酸味の蜜柑様の果実味が心地よい苦みをともなって膨らみます。
 
ルージュ クサカベンヌ2016
日下部地区の果樹農家手島宏之氏が栽培するマスカット・ベイリーAをマセラシオン・カルボニック法でジューシーに仕上げました。イチゴジャムやブラック・チェリーの他、シナモンやアニスなどが華やかに香リ、ブドウネクターを思わせる質感と梗からくるタンニンにのって果実の旨みが広がり長く余韻をのこします。
 
それいゆピノ・ノワール2016
標高約450mの粘土質斜面で、棚式短梢剪定、不耕起草生栽培をして樹齢16年目。気候的に適地とは言えないこの地での栽培ですが、丁寧に病果を除いて仕込みに臨んでいます。醸造では過剰な成分抽出をせずに自然な果実味を心がけ、フレンチ・オークの古樽で9ヶ月間熟成、ノンフィルターで瓶詰しています。
 
それいゆメルロー2015
八幡地区の自社畑で収穫したメルローを、フレンチオーク樽と瓶で熟成。インク、針葉樹、ミントチョコレート、小粒ベリーのタルトなど時間の経過とともに多様な香が開きます。ザクロやサクランボフレーバーのチョコレートを上質な樽のタンニンに流し込んだような上品な味わい。数年の熟成でより味わいに一体感がうまれると期待されます。
 
また、今回はサプライズワインとして「ヒクモ ルージュ」をご持参いただきましたので、デザートとともにお楽しみいただきました。
 

  山梨食材としては、甲州富士桜ポークを販売している牛奥商店代表取締役の牛奥博信様から、「甲州富士桜ポーク」の紹介をしていただきました。昭和34年の伊勢湾台風の災害のお見舞いとして米国アイオワ州から贈られた種豚をルーツに食味のよいブランド豚「甲州富士桜ポーク」が誕生、その後、5年ほど前にまた新たに交配し直して、現在の2代目「甲州富士桜ポーク」ができあがったことなど、山梨ブランドのストーリーに皆さん興味深く耳を傾けていました。

そのほか、南アルプス市で地域食材を使ったパンを作っているベーカリー・ルーブルさんには、今回、山梨県産小麦「かいほのか」をつかったフランスパンを特別に焼いてもらいました。アジールの自家製りんごジャムとラズベリージャムをミックスしたものとホットカスタードをつけていただきましたが、パンとカスタードがマッチして、ルージュ・クサカベンヌの魅力を引き立てました。
 

 特別ゲストの山梨大学ワイン科学研究センター長の奥田徹様からは、最近の日本ワインの人気の盛り上がりに連れて、全国のいろいろな大学でワイン研究が行われてきていることをお話しいただきました。そして、四半世紀ほど前に日本で唯一ワインの研究をしていた山梨大学に赴任したときに、初めて教えた学生の一人が、今回のご案内人の鈴木様だという話をされ、当時のエピソードをお二人で楽しそうに話されました。そのころ山梨大学でワインを研究していた人たちが、山梨県だけでなく、現在、各地で日本ワインの作り手として活躍されていることを知りました

こうして、第22回ワインストーリー・ワイン会はお開きになりました。
次回開催は、2018年春開催の予定です。