山梨県ワイナリー・ワイン・イベント・ワイン会 紹介ポータルサイト

第23回ワインストーリー・ワイン会を開催しました

2018年07月03日

第23回ワイン会(5/18)は、ご案内人としてフジッコワイナリー株式会社(甲州市勝沼町)のチーフワインメーカーの鷹野ひろ子様をお迎えしました。ワインストーリー・ワイン会では初めての女性のご案内人で、最近注目を集めている女性醸造家の視点からのお話も聞くことができました。

フジッコワイナリー株式会社は、食品会社「フジッコ」グループのワイナリーですが、手作りで少量・限定生産をしています。1986年(昭和61)創業以来、一貫して、「日本の食卓に合う美味しいワイン」を追求しています。鷹野さんは、健康的な食文化を作っていきたいという本社の方向性に高さを与えたり彩りを与えるのがワインの役目だと思っており、「インパクトの強いワインよりも、和食や和の食材に寄り添ったワイン作り」を目指しているとのことでした。

 今回、フジッコワイナリー様からご提供いただいたワインリストは以下の通りです。
 
フジクレール 甲州スパークリング2016
山梨県産の甲州ブドウを使用し、瓶内二次発酵による本格的な味わいのスパークリングワイン。ライム、かりん、リンゴ、桃の芳醇な香り。穏やかな酸と口中に広がる味わい。果実味と二次発酵の澱からくるクリスピー感が心地よい。後半にくる苦みが甲州種らしくアクセントになっています。

フジクレール 甲州シュール・リー2016
甲州種の魅力である果実味を生かすことと、シュール・リーの旨みを出すことに留意して製造されました。かりん、パイナップル、ミカンの甘い果実香。酸が穏やかで果実のジューシーさとシュール・リー製法によるクリスピーさが相まって、アフターへの広がりが心地よく感じられます。

フジクレール マスカット・ベーリーA 樽熟成2016
山梨県内の契約農家を中心とした良質な葡萄を使用し、醸し発酵後、樽の中で7ヶ月間熟成したワインです。甘いキャンディー香、木いちご、マンゴーのような華やかな果実の香り。旨みのある熟したタンニン、穏やかながら芯のある酸がしっかりアフターまで広がっていきます。

フジクレール メルロー隼山2016
山梨市の久保田氏栽培のメルロー種のみを使用。切り立った隼山のテロワールを素直に表現。香りは、樽からくるカスタードのような香り、干しプルーンのような凝縮感のある果実香、スパイシーな香りが上品に感じられます。味わいは、口当たりに感じる果実の甘さと質のよいタンニン感(渋み)がしっかりと出て、なめらかさがアフターまで続きます。

フジクレール クラノオト デラウェア2017
山梨県産デラウェア種を原料としたフルーティなワインです。発酵を終えたばかりの無濾過のワインの味わいをお届けするため、いち早く瓶詰めし、ブドウ本来の香りと味わいを封じ込めました。一次発酵で発生したかすかな微炭酸も感じられます。冷やしてお気軽にお飲みいただきたいワインで、食前酒やデザートワインとしても適しています。


  山梨食材としては、今回は生産者の方が急きょ参加できなくなったためお話はありませんでしたが、甲州地どりや甲州ワインビーフ、アグリマインド(甲州市)の十割豆腐、八ヶ岳無農薬小麦平打ちうどんなどを使った料理で、ワインとのマリアージュをお楽しみいただきました。


 特別ゲストの山梨大学ワイン科学研究センター長の奥田徹様からは、いま世界では国際的に協力し合ってワインの研究をしていこうという機運が高まっており、山梨大学も2016年から仲間に入れてもらっている。毎年各地で学会が開かれ、昨年はスイスで、今年はアルゼンチンのメンドーサ州で開催され参加してきたという話をうかがいました。とくに、スイスではシャスラー、アルゼンチンではマルベックという、その国を代表するワイン用ブドウの品種があるが、日本も海外で知られるような代表品種を作らなければいけない。いまは甲州やマスカットベーリーAだが、今後それらにかわって日本を代表するようなワイン用ブドウを作っていかなければならないと思う。そのために、県の試験場やワイナリーなどがいろいろな品種を試験的に作っているので、その中からどんなワインができていくのかを楽しみにしているということでした。

こうして、第23回ワインストーリー・ワイン会はお開きになりました。
次回開催は、7月開催の予定です。