ワインメーカーの挑戦
日本が世界に誇るワイン生産地「山梨」。明治時代から始まったワイン造りは、
150年の歴史を経て今世界が注目する甲州ワインとなった。
ワインストーリーでは、奥田徹・安蔵光弘が醸造家に山梨ワインの魅力に迫った。
山梨県ワイン酒造組合 会長
シャトー・メルシャン ゼネラル・マネージャー
茨城県水戸市出身。東京大学大学院農学系研究科卒業。
20年4月より、シャトー・メルシャンGM。
20年6月に山梨県ワイン酒造組合の会長に就任。
趣味は家庭菜園。
山梨大学大学院総合研究部生命環境学域 教授
附属ワイン科学研究センター長
愛知県名古屋市生まれ。北海道大学大学院農業研究科卒業。
趣味は尺八演奏。
創業1885年の老舗ワイナリーが目指すブティックワイナリー構想
株式会社ルミエール 代表取締役社長 木田 茂樹 氏
株式会社ルミエール 製造部 第一製造課 課長 産方 剛志 氏
2021年3月に撮影されました
対談で紹介されたワイン
スパークリング 甲州
ルミエール周辺の南野呂地区の甲州ブドウを使い、瓶内二次発酵により自然に生まれる泡で造ったスパークリングワインです。
キメの細かい泡立ちと、和柑橘のような清々しい香りをお楽しみください。
スパークリング オランジェ
甲州ブドウを使い、瓶内二次発酵により自然に生まれる泡で造ったスパークリングワインです。
果皮や種から旨味と色を引き出すマセラシオンカルボニックで醸造し、瓶内発酵後1年間熟成させました。
甲州のまろやかな風味を引き出した、オレンジ色の辛口スパークリングです。
ワイン造りとは、その土地と人に価値をつける仕事。
勝沼醸造株式会社 代表取締役 有賀雄二 氏
対談で紹介されたワイン
アルガブランカ ピッパ
日本固有のぶどう品種「甲州から世界に通ずるワインを造りたい」という勝沼醸造の夢から生まれたワインです。
醸造過程で糖や酸を補わず、ぶどう本来の成分を凝縮し、フレンチオークの樽中で6ヶ月間発酵熟成したのち、瓶熟成に2年以上を費やしました。
果実味と樽香のバランスがよく複雑で優雅な味わいのワインです。
アルガブランカ イセハラ
勝沼醸造では「風土の個性を反映したワイン造り」を理念に基本に忠実なワイン造りに取り組んでおります。
山梨県笛吹市御坂町金川原地区の単一畑、字伊勢原(あざいせはら)から収穫された甲州種のみを原料に類稀なテロワールの個性を醸し出した逸品です。
華やかな香りに加え、爽やかな酸味と微妙な甘さがバランス良く、凝縮感がありエレガントな味わいのワインです。
世界に誇る日本のワイン造りをめざして
丸藤葡萄酒工業株式会社 代表取締役 大村春夫 氏
対談で紹介されたワイン
ドメーヌルバイヤート
勝沼町内の自社畑で丁寧に育てたブドウから造った、丸藤葡萄酒フラッグシップの赤ワイン。
ボルドー品種を主体にアッサンブラージュ。
力強くエレガントなスタイルが表現されています。
プティ・ヴェルド種がしっかりとした果実感とスパイシーさを、メルロー種が柔らかさ、そしてタナ種が上品なタンニンで味わいにアクセントを与えています。
程よい樽の香りも心地よく、複雑な味わいや柔らかな熟成感が楽しめます。
お肉料理と一緒に、ゆっくりと味わいたい一本です。
甲州シュールリー
伝統品種の甲州市から造った丸藤葡萄酒、フラッグシップの白ワイン。
シュール・リー製法で溌剌とした香りと厚みのある味わいが表現されています。
フレッシュな果実の香り、滓からうま味を取り込んだボリュームある味わい、綺麗な酸の余韻、ほのかに感じられる甘味などが調和した、すっきりとした辛口です。
素材の味わいを活かした魚介料理などに合わせて楽しみたい一本です。